【hum making】 神田-vol.14

こんにちは、小西です。

 

神田の練習記録vol.14をお届けします。

vol.13はこちら

 

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Day 131

 

前回の練習から1週間ほど空きましたが、八角形のオーダーが8本あった関係で練習ができていませんでした。

やっと練習ができます。

 

●月桂樹練習 4本目

側面に円を彫るのも、1週間で八角形の表裏計16回やったので慣れっこになりました。

前回貞清さんにタガネを使い分けるよう言われたが、今使っているものより鋭角なものがなかったので、彫り方で強弱をつけるように意識。

夜はインスタライブをしながら練習。

葉脈を彫るときたまに「あ…」となってしまったけど、全体的には大きな失敗なく完了。

実をつけた時に、ミルの大きさを勘違いしていてすごく小さく打ってしまった。

打っている最中に違和感はあったけど、その違和感の正体に最後まで気付けなかった。

打ち終わってから前回のリングと見比べてみて、やっと気がついた。

 

 

Day 133

 

●月桂樹続き

・ミル打ち直し(2号→5号へ)

地金が足りないかと思いきや問題なし。上からそのまま打ち直した。

本日ワークショップの為、夜の練習は無し。

・側面彫り

前回よりもコツを掴めた気がする。

 

側面を彫った後に必ず正面から見て、ちゃんと滑らかにつながっているかどうかを確認するようにしています。

 

 

Day 134

 

●月桂樹続き

ミル打ち。

サクッと終わってしまった。やっぱりちょっと蛇行する。

 

月桂樹の合間を使って八角形も練習していました(シルバーが余っていたので)。

<タイム計測>

・両面ケガキ:30分

・彫り(葉脈の前まで):30分

・表:葉脈の彫りとミル:30分

・裏:彫り全般〜ミルまで:1時間

→表裏計2.5時間。

オーダー品の時よりもなかなか早くていいペースだけど、雑になってしまった箇所もある。八角形は難しいけど省けそうな手順がわかってきたかも?

 

 

Day135

 

●リニューアル月桂樹のサンプルに取り掛かる

月桂樹プレデビュー?9本もできる!!!!!!

が、締め切りまで残り11日間…不安と同時にスタート。

 

・まずは1本目・SS(細)のWGから。

ベース作りは土屋さんがやってくれるのでとても嬉しい。

リニューアルに伴い、手順が変わるところがあるので、そこは話し合いをしてから進めた。

 

・ケガキ

元々は原型にケガかれていたサイドの円の位置は、ベースの甲丸を削り出すときにケガいた線をそのまま使わせてもらう。

リニューアル前は元々リングの内側が内甲丸になっていたが、リニューアル品は彫り終わってから内甲丸になるように削ってもらう為、その分の地金を残す。そのためにもう一本ケガキを引く。線と内側の角の真ん中より少し内側よりの位置に。

 

・葉っぱの印付け

真ん中とサイド…リニューアル前は原型に入っていたのでほとんど弄らなかったが、今回は全部手で入れる。

中心線…サイドの円と同じで甲丸を作るときに引いているので、葉っぱの目印だけ入れれば良い。原型から同じ寸法をコンパスで取って、そのまま本体に印付け。

 

・葉っぱのケガキ。

あとで消すのが大変なので薄ーく。

 

・サイドの円を2本彫る

2本の線の間に地金が残らないように。山を作るように彫る。

 

・葉っぱの彫り

 

これ以降の手順はリニューアル前とほとんど一緒なので詳細は割愛。

葉っぱを彫る→葉脈彫る→実を実らせる→サイドで緩やかにつなげる→サイドにミルを打つ→彫りの工程は終わり

このあと内甲丸の形に削って、刻印、仕上げ。

今回は彫り以外の工程は他の方にやってもらいます。

 

プレデビューが想像よりも早くきてしまった!!プレデビューは八角形に続いて2回目だけど、結構唐突に言われるのでびっくりする…。

しかも今回はオーダー品ではなく、リニューアルする店頭サンプル。9本も彫れる!しかもベースが出来上がった状態で彫りだけやれる!やったー!!(ゴムかけが苦手)

かなりモチベーションが上がっていたのか、丸1日で彫れた。8時間かからないくらい。これなら余裕で終わるんじゃないかと思い始めた!(オーダーもやりながらなので、実際にはそんなことはありません)

 

サイドのミルがすごくきれいにできました!!自画自賛!!!しかも記念すべき第1号、このまま私のものにしてしまいたい・・・と心の底から思いました。

葉っぱの柄は、以前よりふっくらめにしました。理由は後ほど。

 

 

Day 137

 

●リニューアル月桂樹2本目 S(中)・GG

GGは、理由はわからないけど彫りにくい。

サイドの円がちょっと乱れた…が、リニューアル品は多少の乱れを完全に治せる術があるので問題なし!(乱れないに越したことはありません)

葉っぱの模様は問題なさそうだけど、もうちょっと進めないと良し悪しがわからないかも。

 

 

Day 138

 

彫り途中のものを小西さんに見せたいので、リニューアル月桂樹2本目は一旦ストップ。

 

●月桂樹練習4本目と八角形練習4本目の、刻印と仕上げ

刻印苦手なのでがんばりましたが…、やっぱり苦手でした。

茂木さんからは「文字の間隔は〇。文字自体が斜めに曲がっている」と、前回とほぼ同じ講評が。

前回も書いたけど、刻印の修正をした後に出来た傷を消して仕上げるのが本当に大変。1番やりたくない作業(1回で完璧に打てたら、この作業はしなくて良い)。

 

小西さんから、WGの月桂樹をべた褒めしていただきました!柄もだけど、サイドのミルが圧倒的に綺麗、とのこと。(私もそう思います!綺麗です!)

稲沼さんからも、「すごく良くなった!」とお褒めの言葉をいただきました。この調子で頑張ってください、と背中を押していただき、感無量です。

すごく胸がいっぱいの1日でした……月桂樹デビューに向かって一気にモチベーションと自信が湧いてきました。エンジン全開です。

 

リニューアル前のサンプルよりも彫り模様をふっくらとさせたことによって、ベースの寸法などは全部同じに揃えたものの目の錯覚で少し太めに見えるようになりました。

私は、月桂樹の葉っぱはふっくらした形が美しいと感じます。貞清さんも稲沼さんもそう思っていらっしゃるそうです。

これから皆様に届けていくのは、私が1番美しいと思うふっくらした葉っぱの月桂樹模様です!

 

月桂樹練習4本目

 

八角形練習4本目

 

プレデビュー月桂樹1本目(SS・WG)

 

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Octagon Ringに続いてCarving Ringの彫りも任せられることになりました!

製法を鋳造から鍛造に切り替える話は前々から出ていましたがそれを神田が彫るとは思っていなかったので、神田から連絡があったときはすぐに話を理解できませんでした。笑

 

プレデビュー1本目のCarving Ringを見てびっくり。これまでの練習ではミル打ちに粗さが出てしまっていたのが、本番ではきっちりと綺麗に打てていました。そして月桂樹の葉っぱは、神田が常に追求してきたふっくらと丸みのある仕上がりです。

彫りの1本1本から力強さと自信が感じられ、彼女の意気込みがそのまま彫りに表れているように感じました。

 

実はこの頃、リニューアルするCarving Ringの彫り9本、通常のオーダー品の進行、更に代官山蔦屋書店でのJEWELRY MAKING FESTIVALの準備と、また神田の業務量が一気に増えてしまいました。

東京と大阪で離れている分ちゃんと様子を把握することができず、更に私自身も色んなことが重なって神田のことを気に掛ける余裕がなくなってしまっていたのですが、ある日長電話をして感情を爆発させてもらったところ少しばかり落ち着いた様子でした(私も落ち着きました)。

彼女をサポートしつつ、同時に私自身も彼女から勇気づけられたり、頑張るモチベーションをもらっているなと感じる日々です。

 

神田が彫りを手掛けたCarving Ringは既に店頭に並んでおりますので、こんな裏事情に思いを馳せながらご覧いただくのも趣深いかもしれません。

 

 

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