ロンドン出張レポート

こんにちは。職人の高野です。

先日、貞清に同行してロンドン出張へ行ってきました。海外に行くのは2015年にフランスを旅行して以来、実に8年ぶり。

今回は僕のロンドン出張レポートをお届けいたします。

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出張の目的は2つありました。
ひとつはhumが初出展した「PAD」という展示会に立ち、海外のお客様にhumの商品を直接ご紹介すること。
もうひとつはヴィンテージチェーンとコインの買い付けです。

まずはPADの様子をお届けします!

humでは長らくPADへの出展を熱望しており、この度ロンドンのプレスルーム「VALERY DEMURE SHOWROOM」の協力を得て、ようやく念願を果たすことができました。
主に家具や照明、オブジェ、ジュエリーなどが展示されていますが、中にはご来場のお客様向けのプライベートジェットまで!

会場でお会いしたお客様は皆、ジュエリーやアートについて様々なストーリーを豊かかつ前向きに、途切れることなく僕たちに語ってくれました。

僕もジュエリーそのものや生産背景などを幅広く語れる職人になりたいとずっと思っているので、今回その思いがさらに強いものになりました。12月上旬には阪急うめだ本店のhum店頭に立つ予定があるので、この経験を必ず役立てたいと思います。

展示スペース


世界中からセレクトされた家具や照明

PAD会場内のカフェ

プレスルームオーナーのヴァレリーさん

そして、PADの合間を縫って、もうひとつの目的である買い付けにも行ってきました。

Portobello

代表貞清のお気に入りのお店は、しばらく訪問しないうちに残念ながら無くなっていました。その後もヴィンテージチェーンを中心に探しましたが、条件に合わなかったため購入には至らず・・・。


Portobelloの街並み

Jubilee Market

次に向かったJubilee Marketは雑多ですが掘り出し物を見つけるにはぴったりの場所です。ヴィンテージコインを扱っているディーラーが数軒あったので、シルバーのコインを購入しました。このコインはhum JINGUMAE workshopの小野に頼まれたもので、近いうちにワークショップを開催するとか・・!?


Jubilee Marketで交渉中

Grays Antique Market

ここでやっと僕たちが求めるヴィンテージチェーンに出会うことができました。手編みと機械編みが入り混じったチェーンはとても複雑なデザインで、現代の機械だけで編まれたものとは異なります。


Grays Antique Marketで出会ったヴィンテージチェーン


チェーンの長さを計測中

BALDWIN’S

ここはコインの専門店で、ヴィンテージコインをいくつか購入しました。ガラス張りのショウルームには厳重なセキュリティのもと沢山のコインが保管されています。


BALDWIN’Sでコインを真剣に物色


ショウルーム内の様子

 

実は、humとしての買い付け以外に、個人的な目的もありました。それは、僕が父のために作るコインリングのコインを手に入れることです。

ある日実家で、僕のコインリングを家族みんなで試着していました。コインリングを着けた父を見て、妹が「お父さんそれ似合っていてかっこいい!」と一言。その後、父が僕にこっそりと「俺にもあれ作れるか?」と聞いてきたのです。

ちょうど同じ頃にロンドン出張の話があり、せっかくなので父のために僕がコインを選ぼうと心に決めていました。

普段あまり装飾的なファッションには興味のない父がコインリングを「欲しい」と言ったこと。ロンドンのアンティークマーケットで出会った人々に僕のコインリングを「かっこいい!」と言ってもらえたこと。BALDWIN’Sでコインリングをきっかけに店主と話が弾んだこと。

ジュエリーは生活に必要不可欠なものではないけれど、ジュエリーを介して人が互いに惹きつけられ、新しい関係性を築くきっかけを与えてくれる、という体験がこの出張中に度々ありました。語学が堪能ではない僕だからこそ、そんな気付きがあったのかもしれません。

海外のお客様にhumのジュエリーを広く知ってもらうためにPADに出展したことも、同じような側面があると思います。


父のために買い付けたコイン

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次回の出張では、ショウルームの方やお客様と円滑にコミュニケーションをとり、もっと多くの人にhumの商品を広く深くご紹介できるよう、更に語学力を磨きたいと思います。
今回訪問したお店の場所もしっかりと覚えました!

今後も出張の際にはレポートをお届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに。

最後までお読みいただきありがとうございました。