【hum making】神田-vol.11

こんにちは、小西です。

 

神田の練習記録vol.11をお届けします。

vol.10はこちら

 

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Day 93

 

引き続き、八角形リングを彫ります。

 

●八角形(1本目)続きから

直線彫り。

厳密にいうとけがきが真っ直ぐではないので、けがき線を基準として直線に正しながら彫っていく。けがき線につられて彫りやすいので注意。見本を見せてくれた貞清さんも、若干つられてしまったそう。

なんとなくやり方はわかったのと、実際に彫ったらコツを掴めたので、この調子で頑張りたい。

 

ミル打ち。

バリが出ないように打つのが本当に難しい!プラチナはバリが出たら直すのが大変らしく、なるべく出ないように打ちたい。

貞清さんの見本が本っっっ当に綺麗…。

一周ぐるっと打ちながら色んな方法を試したけど、見本よりもバリが出てしまっている。問題ない範囲ではあるけど、見本の綺麗さを見習いたい。

 

 

Day 94

 

●八角形 2本目

勢いが大事!前回同様、雑にならないように、でも躊躇わずに彫り進めることを意識。

やっぱり角の葉っぱが苦手で、うまくいく時といかない時の差が激しい。ここだけいっぱい練習したい…。

ミルを打つ手前まで進んだ。

 

穴あけの練習も、ちょこちょこと地道にやっています。

 

 

Day 95

 

●八角形 貞清さんのチェック→ミル打ち

やっぱり角の葉っぱと、ミルの横の線を指摘された。

とりあえず進めて、全部彫り終わった後に修正を加える予定。

 

八角形のキリが良かったので、この日は穴あけ練習を念入りに。

 

 

Day 96

 

●八角形 裏面

サクサク・丁寧に・手数少なめに…を頭に入れてやったけど、なんだか調子の悪かった1日。

大きな失敗は無いけど、なんかダメだな、いまいち集中できてないな、という感じ…角も上手くいかないし、彫り跡も…ウーン…。

ダメだなぁ、今日。しか感想が出てこないくらい調子が悪かった。ダメな時に続けるのは精神的にキツいし、次の日とかに見たら出来の悪さに絶望しそうなので、ある程度で切り上げ。

また次から頑張る。

 

 

Day 97

 

●八角形続き

休み明けでなんとか調子が戻り、そのまま進める。

角の葉っぱは永遠の課題となってしまいそう…。なぜかできない、なぜか苦手。この壁を乗り越えたい。

角ではなく、辺の真ん中にある左右対称の双葉で左右大きさが違う箇所があり、かなり気になって彫り直したいと貞清さんに相談。

直し方を教わり、無事に修正完了!!

 

 

Day 98

 

●八角形続き

表の直線彫りとミル打ち。

いつも使う机が開いておらず、違う顕微鏡を使って彫ったら大事故を起こしてしまい、速やかに切り上げ→貞清さんに相談。なんとか直せるよう教えていただき、その通りに。

1本目と比べると完璧なパキッと感が無くて悔やまれるけど、大事故からは救出できた。

その後、ちょっとしたところの修正を2本分、貞清さんにしていただいた。

修正後のものをしっかり見て、どこをどう綺麗にするのか、どう直したのかを覚えておく。

練習では自分でやっていたバリ取りや刻印は、今回他の方にお願いしました。

 

プレデビュー作の八角形2本が完成。最後貞清さんに修正してもらった後、「次もこんな感じでお願い」と、オーダー品の八角形を更に4本託されました!

 

プレデビュー作 完成品

 

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オーダー品の八角形をまた託されたという事は…、そうです。プレデビュー試験、合格でした!

「1年で八角形リングを彫れるようになる」ことを目標に日々練習に励んできましたが、なんと約5ヶ月で目標達成。

練習記録を公開し始めた当初は本当に初歩的な基礎練習の段階だったので、毎日SlackやLINEで神田の日記を読んでいた私としても、自分の事のように嬉しいです。

 

因みになぜ「プレデビュー」を謳っていたかというと、これがhum ISETAN SHINJUKUの深谷がオーダーしたマリッジリングだったからです。

万が一重大な失敗が起きたとしても、お客様のオーダーでなく社員のものであればどうにか言い訳ができるので、深谷には内緒でプレデビューに挑んでいました。

結果、ほぼ完璧に近い状態で仕上げることができ、無事デビューの運びとなりました。

 

厳密に言うと現時点で実際に彫れるのは「ダイヤ無しの八角形リング」のみで、ダイヤ有のものや、月桂樹和彫りのリングステッチのリングと、次なる課題は幾つも待ち受けているそう。

しかし、この短期間でめざましい成長を遂げた神田には、まだまだ伸びしろがあるはずです。

私が思う神田の良さは、何と言っても真っ直ぐでひたむきな姿勢です。そして仕事を仕事と思っていない節があり、本当に自分が好きでやりたいことを仕事にしているのだなと感じます。

だからこそ、多くの人が続ける事のできない練習を一度も投げ出すことなく続けられているのでしょう。

そんな神田の成長に、今後もますますご期待ください。

 

 

最後にお知らせがございます。

hum jewelry making

humの職人・茂木敬祐がyoutubeチャンネルを開設。知られざるhumの魅力を動画でお伝えしていきます。

シリーズ第一弾を飾るのは、新人の職人・神田夏稀が技術を習得していくドキュメンタリー「jewelry making 職人への道」。公式サイトで連載中の「hum making」を映像化するにあたり、神田による実践編に加えて代表・貞清による解説編を制作。彫金の知識をより深く学べる構成に。

他にもhumにまつわる様々なコンテンツを予定しております。

humファン並びにジュエリーマニアの皆様は、ぜひチャンネル登録をお願いいたします。

 

 

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