どのように作るか、どのように買うか

こんにちは、小西です。

 

以前、オンラインサロン「JEWELRY LAB.」の企画で、雑誌「FRaU」のSDGs特集号でチーフエディターを務められている熱田千鶴さんとお話しさせていただいた事があります。

トークテーマは「SDGsのリアルとものづくり」。SDGsに関する世界各国の取り組みを取材されている熱田さんは、これからのクリエイターの在り方についてこのように仰いました。

「いま大事なのは『何を作るか』ではなくて『どうやって作るか』」

この言葉に、私は深く頷きました。

humはある時を境に、新しく発売する商品はすべて「鋳造しないハンドメイドで、REFINE METALだけを使って制作する」ことを徹底しています。作り手の思想が隅々まで行き渡っているジュエリーに対峙すると、それ以外はもう必要ないとさえ思えてくるのです。

 

単にストーリー性が求められているというだけでなく、どのような意図で、人で、組織で、素材で、作り方で、新たなモノを作るのかー。この視点を持たずしてものづくりを生業とすることは、供給が実際の需要を大きく上回ってしまっている現代において、もはや不可能だと思います。

形は何であれその背景を含めて共感できるものにこそ、人は感動を覚え、心から必要とするようになるのではないでしょうか。

5月の緊急事態宣言下、インスタグラムに投稿した代表・貞清の声明文が大きな波紋を広げていた最中に、主張に共感されたお客様が私のFacebookにこんな内容のメッセージをお送りくださいました。

「humの販売員の皆さんや、職人の皆さんから受ける『熱意』や『愛情』は、地方在住で主に通販を利用している私にとっても、変わりはありません」「買うのが店頭でも通販でも、humというブランドに絶対の信頼を置いています」

代表とデザイナーの哲学はもちろん、職人や販売員ひとりひとりの想いが地方のお客様にまで届いていることを、とても光栄に思いました。ブランドの思想と背景を丁寧に伝えることの重要性を再認識しましたし、オンライン上のコミュニケーションでhumの本質を理解してくださる方の存在は、休業期間中の心の支えになっていました。

 

ジュエリーとしての美しさや完成度の高さは、どのように作りどのように販売しているか、その延長線上にあるものだと考えます。

どちらかが大事という訳でもなければ、どちらも同じくらい大事だというのも違います。生産背景や販売手法まで全てひと続きにデザインされているからこそ、humのジュエリーは完成されていて美しいのです。

私たちは「どのように作るか」「どのように販売するか」をいつも考えていますが、消費者の皆様も同じように「どのように買うか」という視点を持っているのではないかと思います。

現に私が消費者の立場で買い物をするとき、「どのように買うか」は重要です。と言いつつユニクロも愛用していますし、有料のレジ袋を購入することも多いので、決してストイックで意識の高い消費者ではないのですが。。。

それでもやっぱり、共感できるブランドやショップで信頼のおける人から買ったものには、格別の愛着が湧きます。

 

 

どのように作るのか。どのように買うのか。

この価値観は、humを愛してくださる皆さまの共通認識になっていく気がしています。

 

 

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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