日常のエタニティ、ソリテール
こんにちは、小西です。
先日の記事でお話しした「背伸びして買うジュエリー」ですが、私が真っ先に思い浮かべるのは、やはりダイヤモンドのジュエリーです。
中でも、ダイヤモンドを活かした伝統的なアイテム「エタニティリング」や「ソリテールリング」は、インパクトのある個性的なデザインが好きな私にとっては選ぶ機会がなかなか巡ってこず、憧れの存在です。
ファッションでもブライダルでも、時代を超えて永く愛され続ける「エタニティ」と「ソリテール」。humはその歴史に敬意を払いながらも、現代人の日常に溶け込むことを第一に考えたスタイルを提案しています。
ダイヤモンドの特別感を日常で味わうことのできる二種類のリングを、今日はご紹介してまいります。
<エタニティ>
リング全体にダイヤモンドがぐるりと一周入ったデザイン。途切れる事がない=縁を切らないとして、永遠の愛の象徴ともされる。
humには豊富な種類のエタニティリングがありますが、全てに共通しているのは「フル」エタニティだということ。
巷ではポピュラーなハーフエタニティを作る事はありません。それは、エタニティの意味とデザインのどちらにも重きを置いているから。
途切れないデザインだからこそエタニティリングに重要な意味がもたらされるのであって、途切れてしまったらその価値は半減どころかゼロに等しい。フルエタニティのほうがずっと美しい。
ちょっと極端ですが、これがフルエタニティにこだわる理由です。
humのエタニティリングに用いられるのは、極々小さなサイズのダイヤモンドです。それが職人の手仕事によってピシッと緊密にセッティングされた時、決して派手ではないのに無性に目を引く、独特の存在感を放つエタニティリングになります。
他のリングを重ねてアレンジしやすく、カジュアルなスタイリングに合わせても浮きません。
高い技術を持った職人が作り出す、日常に溶け込む本格的なジュエリー。
humの真骨頂とも言えるアイテムがフルエタニティリングなのです。
<ソリテール>
リングの中央に大きく1つの宝石をあしらったデザイン。1886年にティファニーが発表した「ティファニーセッティング※」などが有名。
※6本の立て爪でダイヤモンドを留めるスタイル
4mmのローズカットダイヤモンドを覆輪留めにしたソリテールリングは、humのスタンダードなアイテムです。
ベースとなるデザインは同じでも、地金のセレクト、腕に施すメレダイヤやミルグレインのバリエーションによって、個性を演出できます。
薔薇のつぼみを思わせるドーム型のローズカットダイヤモンドは、高さが出すぎず、透明感のある柔らかい輝きが魅力。ラウンドブリリアントカットと違って原石の個性を活かしてカットされるのも特徴です。
ダイヤモンドのピュアな美しさを堪能できる上に、爪留めによる引っ掛かりがないソリテールリングは、まさに日常使いに相応しいといえます。
humでは創業以来、ラウンドブリリアントカットダイヤのソリテールリングを作ったことは一度もありません。
「4C」の画一的な基準で選別され工業的に加工されるダイヤモンドよりも、ひとつひとつ異なる個性を持ったダイヤモンドの方に多様な美しさを感じるからです。
そのような価値観をもって作られるソリテールリングだからこそ、ひとりひとりが生まれ持つ魅力を引き出してくれます。
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地球上で最も硬い鉱物であり、宝石として確固たる地位を築いてきたダイヤモンドには、普遍的な価値と奥深い歴史があります。
ダイヤモンドを求める理由は人それぞれだと思いますが、私自身はと言うと、ダイヤモンドに刻まれている歴史に魅了され、自分のものにしたいと渇望する節があります。
また、ダイヤモンドそのものには普遍的な価値があるのにhumが創るダイヤモンドジュエリーには特殊性があり、そのギャップにも強く惹かれています。ダイヤモンドの捉え方やそれを作品に昇華する手法に特殊性があり、その作品が自分のものになった途端に極めて個人的な物語が宿る、その過程にのめり込んでしまいます。
ダイヤモンドの普遍性と特殊性と物語性、これら全てを日常的に感じさせてくれるジュエリーに、私はこれからも憧れ続けると思います。
humが考えるダイヤモンドの美しさを日常的に纏うことのできる、エタニティやソリテール。
「ダイヤモンドが欲しい」という気持ちが芽生えたら、ぜひ候補にしてみてください。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。