JEWELRY MAKING FESTIVAL vol.2 REPORT
こんにちは、小西です。
改めまして、 JEWELRY MAKING FESTIVAL vol.2@代官山蔦屋書店 にお越しくださった皆様、誠にありがとうございました。vol.1にもご来場された方やNIGHT WORKSHOP JINGUMAEに参加されたことのある方、リピーターさまのご来場が多かったのが印象的でした。
ワークショップは勿論のこと「半人前品」「Diamond GENSEKI RING」も好評で、お客様と職人の笑顔に溢れた1週間。
早速ですが、当日の様子をレポートしていきます。
代官山蔦屋書店2号館の入り口付近に設営した、コンパクトなワークショップスペース。
カウンターにずらりと並んだおよそ90点の「半人前品」は初日だけで半分ほどが売れてしまい、スタッフ一同嬉しい悲鳴をあげました。
今回のワークショップは一コマあたり最大4名様という少人数で行いました。全員の距離が近いので、初対面のお客様同士でも自然とコミュニケーションが生まれている様子。集中して作業に取り組みながらも、時折楽しそうに談笑する声がフロアに響きます。その盛り上がりに、通りすがりの方から今すぐ自分も参加したい・・・というお声を頂くこともしばしば。ご参加くださった皆様はもちろん、傍から見学してくださった方々にも熱量が伝播していたように思います。
ワークショップをやり終えた後に「半人前品」や「Diamond GENSEKI RING」をご購入くださる方も続出し、ご自身で作るジュエリーにもhumの職人が手掛けるジュエリーにも、それぞれの価値を見出していただけたのが嬉しかったです。
この度新たに登場したコンテンツ「神田彫金技塾」では、シルバーのリングに和彫りで模様を刻む体験をしていただきました。
講義を聞いている間は緊張しているように見受けられた方も、実際に手を動かし始めると表情がほぐれ、一気にヒートアップ。淡々と彫り続ける方、こまめに質問しながら試行錯誤を繰り返す方、やり方はそれぞれでしたが完成すると全員揃ってすっきりした表情に!
実は私も飛び入りで参加いたしましたが、自分の個性が表れた彫り模様は見れば見るほど愛着が湧きます。
模様に自己流のアレンジを加える方もいらっしゃり、彫ることを楽しみながら思い思いに創りあげていただきました。
お好みのデザインを選んで制作する「Bangle」は、デザインが違えば作業内容のポイントも違います。ハンマー使いにコツが要る槌目模様、想像以上に手の力が必要なツイスト、ひたすらヤスリをかけ続けるプレーン。一見単純に見える作業の難しさを実感していただけたのではないでしょうか。
小さなダイヤモンドを石座にセッティングしてミル打ちで仕上げる「Diamond pierced earrings」では、難しい工程は職人がサポートしながら、ばっちり実用に耐え得る一粒ダイヤピアスをお作りいただきました。手先の器用さが問われる作業の連続で集中力を保つのが大変だったと思いますが、手間暇をかけた分愛着もひとしお。
「Free size ring」は、薄いゴールドのプレートで作るシンプルなデザインが引き立つよう、仕上げの美しさにこだわって作業していただきました。目立った細工を施さないからこそ丁寧に仕上げることが肝心です。ムラなく均一に磨いたテクスチャーが、使い込むほどに味わいを増していく過程をお楽しみいただければ嬉しいです。
ここで、神田彫金技塾の講師を務めた神田と、職人を率いながら90点余りの半人前品を一人で制作した小野より、コメントをもらいました。
神田です。
神田彫金技塾を受講してくださった皆様、ありがとうございました。
この度、初めて「講義」というものにトライしました。和彫りの知識をご説明しましたが、ちゃんと伝わるように話せているのかが不安で、口頭で教える難しさを実感しました。実技が始まるとひとりひとりの反応がダイレクトに伝わってくるので、私もそれに呼応する形で色々とお話しすることができ、楽しかったです。終了後はインスタグラムのDMを通して感想がたくさん届きました。ありがとうございます!
今回のワークショップでは和彫りの面白さに触れていただくことを目標にしていましたが、有り難いことに「もっと彫りたい」というお声を頂戴しました。今後は少しずつレベルアップしていく内容も検討しつつ、もっと多くの方に和彫りの世界への入口を提供していきたいです。
受講者の方へお渡ししたオリジナルのテキスト、YouTubeをご覧いただきながらぜひご活用くださいませ!
Instagram:@hum_making
YouTube:hum jewelry making
金曜から日曜までのワークショップを担当させていただいた小野です。
特に印象に残っているお客様のお話。
同じデザインのリングを作ることになっていたお客様おふたりの制作をサポートいたしました。お二人の共通点は女性だということぐらいで、年齢、職業も違って、その日初めて会ったばかりです。
とても熱心に私の話を聞きながら制作されていたのですが、気付くとどちらからともなく、お互いの事を相棒と呼びながら作業していたのです。更に制作が進行するとリングを見せ合いながら、和気あいあいとしています。短い制作時間ですが、私のことも先生と呼び始めてくれました。
ただワークショップを行って成果物が手に入る、これだけでも十分に満足できると思います。しかし一期一会、せっかく同じ場に集まってくださるのだから、思ってもいなかった関係性をワークショップを通じて築くことができたなら、彫金教室の講師として目指すところにほんの少しは到達できているのかなと思いました。
JEWELRY MAKING FESTIVALは、手を動かし物を作る楽しさを皆さまと分かち合いたい一心で、今年3月に第一回を開催いたしました。
我慢と困難の連続だった2020年を過ごし、ずっとハンドメイドでジュエリーを作って届けてきたからこそわかる「人間らしい豊かさ」を広めたいと考えスタートした当イベント。大変なこと(コンテンツ開発、スケジュール調整、そして搬入搬出!)は多々ありますが、それでも最後は「やってよかった」。この一言に尽きます。
ジュエリーとものづくりを軸に、同じ価値観を共有できる人たちと同じ時間を楽しむ。とてもシンプルな体験ですが、人間らしい喜びに満ちています。
今回リピートで参加してくださる方が多かったことで、ますます「やってよかった」と強く感じました。
この喜びを更に多くの人に知っていただけるよう、今後も様々な場所でJEWELRY MAKING FESTIVALを開催していきたいと思います。
JEWELRY MAKING FESTIVALの様子はInstagram「@hum_making」でも投稿されておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。
私が購入したGENSEKI RING、半人前品、神田彫金技塾のリング
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。