Signet Ring -case study-
こんにちは、小西です。
Signet Ring bespoke order fairに多数のお申し込みを頂きありがとうございました。
限定15枠がすぐに埋まってしまい、皆様のご予約をお取りできなかったことが心苦しいのですが、また必ず次の機会を設けたいと思っておりますので気長にお待ちいただければ幸いです。
本日は、過去にお作りしたお客様のSignet Ringをスタイル別にご紹介いたします。オーダーを楽しみにしてくださっている方はぜひ参考にしていただければと思います!
シグネットリングのルーツはこちらの記事で解説しております
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<ジョージアン風>
ジョージアン…1714-1837年のジョージ王朝時代に発展したスタイルのこと。ジュエリーではローズカットダイヤモンドをあしらった繊細なデザインに人気が集まった。金の価格が高騰した為に、少ない量の金で美しいジュエリーを作ろうと金細工の技術が発達したのもこの頃。宝石のプリミティブな輝きに職人の緻密な手作業が合わさった控えめな美しさが特徴。
<エドワーディアン(ガーランド)風>
エドワーディアン…エドワード7世が在位した時代に発展したスタイルのこと。1890年頃から1920年頃までに作られたジュエリーをエドワーディアン・ジュエリーと呼ぶことが多い。特に草花やリボンをモチーフにした花綱模様のジュエリーを「ガーランド様式」と言い、ダイヤモンドをふんだんに散りばめミルグレインで輪郭を縁取った華麗で優美なデザインが多く見られる。
<ミッドセンチュリー風>
1940-60年代頃に見られる、シンプルでモダンな中にポップなエッセンスを感じるスタイル。建築やインテリア、プロダクトデザインの文脈で語られることが多いものの、ファッションをはじめ他の分野にも波及している。曲線を効果的に使ったおおらかな雰囲気が特徴。
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シグネットリングはかつて人々の暮らしの中で重要な意味合いを持っていました。だからこそ、現代ではファッションアイテムのひとつに過ぎないとは言えジュエリーとして永く身に着け続けられるものであるべきだと考えています。その為には、ジュエリーのルーツを独自の視点と技術で表現し、伝統的でありながら現代やこの先の時代にも通用するようデザインすることが必要です。
ひとりひとりの為だけに、humの職人が手間暇をかけて制作するシグネットリング。少しずつしか作れず誠に恐縮なのですが、だからこそ届けられる感動があると信じて、できる限り作っていきたいと思います。今回ご予約できなかった方も、次の機会を楽しみにお待ちいただければ幸いです。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。