from JINGUMAE vol.4 ~職人・神田のmy first & second hum~
こんにちは、小西です。
hum JINGUMAE atelier&shopの風景をお届けする“from JINGUMAE”。
久しぶりの更新となる今日は、入社2年目の職人・神田夏稀の素顔に迫ります。
先日、無事に八角形リングのデビューを果たした神田。
こちらのJournalでの連載“hum making”では、彼女が彫金の技術を習得するまでの軌跡を日記形式で公開しています。
彫りの練習に限らず日々の業務をこなす中で、神田はブランドの本質を決して忘れることがありません。イベントで初の接客販売を経験して以来、「誰が誰の為に、どのように作るのか」を一層大事にしたいと、制作に携わりながらジュエリーに込められるストーリーに思いを巡らせることが増えたそうです。
つい最近、セカンドhumとしてオーダーしたブレスレットが手元に来て喜んでいたので、今回は彼女自身のファーストhumとセカンドhumについて語ってもらいました。
そこにもやはり、様々な感情やストーリーがありました。
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<my first hum>et-P97m
入社1年目の頃、自分の持っているピアスが制服のベストに合わなくて、ずっと着けずにいたらピアスホールが塞がりそうになってしまいました。どうせならhumでオーダーしよう!と選んだのがこのピアスです。
凝ったデザインやダイヤが入ったものへの憧れもあったんですが、実際に試してみるとシンプルなのが私にはしっくりきました。
今まで買ってきたものと比べるとすごく高価なピアス、本当に買ってもいいのかと迷いましたが、JINGUMAEの古川さんが「背伸びするくらいで良いんじゃない」と背中を押してくれて心が決まりました。
まだ入社して間もなかったので、先輩職人に作ってもらえたらいいなと思っていましたがなかなか言い出せず…結局自分で作ることに。記念すべきファーストhumを自分で作るのはどこか寂しい気持ちもありつつ、淡々と制作していたら、私が手を離したタイミングを見計らって森山さんが「NATSUKI」と刻印を打ってくれていました。
なんで刻印を入れてくださったんですか、と聞いたら、「なんでって、何が?」とはぐらかされてしまいましたが、きっとこれは森山さんの気持ちなんだと受け止めています。
通常展開のあるイエローゴールドやホワイトゴールドがいまいち似合わず、試しにグリーンゴールドで作ってみたところ、大正解でした。とても気に入っています!
<my second hum>et-BR131m
今年の1月から彫りの練習を本格的に始めたことで、何かモチベーションになるものが欲しいと思っていました。
最初は貞清さんに彫ってもらう和彫りのリングが良いなと思ったんですが、作業中は商品を傷つけないよう外さないといけない。ずっと着けていられるアイテムを検討する中で辿り着いたのがブレスレットです。ブログやyoutube用に作業中の手元を撮影されることが増えたので、ボリューム感のあるブレスレットを着けて作業していたらカッコイイかな、と。
ある時、お客様のオーダー品を作っている最中に「このブレスレットが良いかも!」と、突然閃きました。
試着しながら古川さんやオフィスの荒瀬さんに相談してみると、やっぱり「これが一番良いね」と言われて、価格は見ないようにしてオーダーを決めました。正確には全く見なかった訳ではないけど、自分のモチベーションを上げる為のジュエリーなので、価格を理由に諦めることはしたくなかったんです。
今回は柳生さんが作ってくれたので、憧れのhumのジュエリーを買った!という実感が持てました。
デザインは、お気に入りのピアスに合わせてグリーンゴールド仕様です。ピアスをオーダーした時はダイヤがしっくりこなかったけど、今回はダイヤの入ったタイプで。ジュエリーらしい見栄えのするブレスレット、テンションが上がります。
実際に着けながら作業していると気持ちにハリが生まれるし、撮影されたデータを見てみてもブレスレットの存在感があって、満足度が高いです。モチベーションのために思い切って買ってよかったな、と思います。
Instagram:@hum_making
youtube:hum jewelry making
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「ジュエリーに込められる感情やストーリーを大切にしたい」…、これまでよりも強い想いを抱くようになったのは、今年4月に行われた札幌でのイベントがきっかけだそう。
そこでは、一緒に参加した小野が神田に向けてこのようにアドバイスしていました。
「まずは一番身近なhumのジュエリーを身に着けたり、コーディネートして、もっと好きになることをお勧めします」
ブレスレットを受け取った瞬間から次は何を迎えようかとイメージを膨らませているという神田は、小野のアドバイス通りもっとhumを好きになっている最中のようですね。
ジュエリーを身に着けて毎日の仕事やトレーニングに向き合うことでhumの魅力を深く知り、自分が制作する時にも販売する時にも、その気持ちをなみなみと注いでいってほしいなと願っています。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。