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【hum making】神田-vol.8
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【hum making】神田-vol.8

こんにちは、小西です。

 

神田の練習記録vol.8をお届けします。

vol.7はこちら

 

Instagram:@hum_making

 

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Day 61

 

●文字彫り

まず「jewelry」。

小さく彫ってしまって、線がくるっと回るところが難しかった。文字間のバランスが悪い。

次から大文字にする。

貞清さんからは、「そこそこできている」。

通常手彫りで文字を入れるときは三角形のヘラを研いだものを使用するけど、今回は文字を入れる練習ではなく"彫る"練習なのでタガネで。

線の抑揚がとっても大事。うまく見えればOK。

次は何て彫ろうか迷う。

 

 

Day 62

 

●引き続き、文字彫り

目の前にコーヒーがあったので"COFFEE"。

小さくくるっと回るところができない。タガネを手で押して彫ると、銅版の上をタガネが滑って抜けてしまう…。(いつもの和彫りでは、タガネをハンマーで叩いて、手前に向かって少しずつ彫り進めます。これとは違う方法で彫っています)

 

 

Day 63

 

●引き続き、文字彫り

何て彫ろうかと思い、隣にいる茂木さんにかっこいい英単語を聞いたら「FIGHT」と答えたので彫ってみました。

近くを通りかかった古川さんに、何彫って欲しいですか?6文字で。と聞いたら「F.SEIRA(古川さんの名前)でしょ!!」と言われたのでそのまま彫りました。

昨日と同じく、くるっとするところで苦戦。手で押して彫ると滑る。

 

貞清さんから「飽きたらまた丸彫ってミル打つほうに戻っていいよ」と言われましたが、あと一行分彫れそうなので明日までは文字。

 

 

Day 64

 

●文字彫り ラスト

<貞清さんから>

・線が一番細くなるところの細さ、一番太くなるところの太さがそれぞれバラバラなので、揃えるように

・文字の角度を全部平行に揃えると綺麗に見える

・線の強弱は出せるようになってきたので◎

 

ラストは「DJ MOGI」でした。

 

 

Day 65

 

●丸彫ってミル打ちの練習に戻る

前回の練習ほど酷くはないように見えたので息抜きの文字彫りが効いたかなと思ったら、貞清さんからは「相変わらず心が乱れている」とのこと…頑張ります…。

 

この彫り方は和彫り月桂樹リングの側面のミルに使いますが、実は本番で一番大事なのは、内側の線の、更に内側の部分。

他の部分は模様を彫ったりミルを打つと重なって消えていくので、ここが綺麗であることが肝心です。

 

オーダー品の仕事が一山超えたので、次は和彫り月桂樹リングの練習に。

明日はゴムかけと、タガネの研ぎ方も教わる。

 

 

Day 66

 

●タガネの研ぎ方

道具を使って、下の尖った部分の面を左右対象に、曲面は滑らかに削る。

最後にまた別の道具を使って、正面から見た三角形の面を頂点が一致する様に削る。

めちゃくちゃ難しい…。

角度が頭で理解できていない。たぶん、理解できたとしても難しい。

これは毎日やらないと出来るようにならないと思ったけど、貞清さんからは「タガネは駄目になったら研ぐもの」「研いだ分短くなっていくので、研ぎすぎると勿体ない」と。

なんとかして研げるようになりたい。

 

●月桂樹リングのゴムかけ

森山さんから教わる。

ミル打ち用の目安の線がうっすら引いてあるのを、消して良いものだと思って全部消してしまった!

 

研ぐ前のタガネ。写真ではすごく綺麗に見えているけど、実際は結構ひどい状態です。

 

 

Day 67

昨日ゴムかけを終えた月桂樹リングの練習に取り掛かっていきます。

 

●けがき

葉の大きさの調整、葉の先端の終着地点、側面のミル打ち用等のけがき。

サイドは円を二周彫るが、ケガキ線は一本。その隣(内側)に平行になるように、もう一本けがかずに直接彫る。

 

●側面のミル打ち用の彫り

前までやっていた練習のように、山を作るように彫る。やっぱり難しい…。

 

 

Day 68

 

●サイド彫りの続きから。反対の面も彫って、葉っぱへ

 

 

Day 69

 

●葉っぱの彫り

グラデーションになるように線の抑揚をつけること。

分かれ目のところは下刃当たらないよう、タガネを外側に傾けながらやること。

彫りが安定せず、拡大して見ると結構ガタつきがある。

 

決して上手い訳ではないけど月桂樹は楽しいです。

貞清さんの見本や実際の商品を見ると、曲線とか彫りの美しさが全然違うなと思う。

 

 

Day 70

 

●葉の真ん中に線を彫る

葉っぱを彫って残った地金部分の真ん中に、太さのグラデーションをつけながら付け根に向かって彫る。

もちろん左右対称に彫るのが理想だけど、優先度としては①葉っぱの真ん中を彫る→②左右対象、という感じ。

 

●葉の間の丸(ミル)を打つ

葉っぱの付け根から地金を起こしてミルを打つ。

付け根から起こす地金の量とか、葉っぱのアウトラインに合わせて彫り起こす量、最初はベストな塩梅がわからず探り探りになってしまった。

葉っぱを彫るときの線の太さが毎回違っているせいで、同じように地金を起こそうとしても多い時もあれば少ない時もある。最初の葉の彫りが後になって響いてくると気がついたので、次回からはそこも意識する。

ミル打ちの強さも、バリが出るくらいでいいのかもっと抑えるべきなのか…、でも抑えすぎると最後の仕上げで消える可能性があるし、という感じで、まだ良い具合を掴めないでいる。

 

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貞清の評価は厳しかったですが、ブレイクを挟んだことで飽きは解消できたようで良かったです。

ちょうど先日読んだ本にも、「学習すればするほど知識が変化したことを実感できなくなる」「学習のモチベーションを維持するには、不確実性のバランスを保つことが重要」というような事が書いてありました。同じ事を繰り返せば繰り返すほど、知識や技術が変化する幅は次第に小さくなり、「わかった!」「できた!」という喜びを感じにくくなっていく、と。

これはまさに、貞清の言う「飽きている」状態ではないでしょうか。

 

一度自由な練習を挟んで、また基礎練習に戻り、次は新しく月桂樹和彫りに挑戦。

神田がモチベーションを保ち続けられるよう、貞清が練習方法を上手くコントロールしてあげているのだなと感じました。

全く新しいことに挑戦しているからこそ、神田も「月桂樹は楽しい」と感じられたのかもしれませんね。

 

今後の展開も楽しみです!

 

 

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