【HUM MAKING】神田-VOL.2
こんにちは、小西です。
今日は、神田の和彫りの練習記録を初公開いたします。
貞清曰く、
「今の神田は、英語に例えるなら単語帳を作っている段階。
単語をたくさん覚えて、短い構文をたくさん覚えて、片言の会話ができる。
片言の会話をたくさん経験して、ようやく流暢に話せるようになる。
片言で話せる状態までいけば、楽しくなるし、自分でもっと勉強するようになるけど、時間もかかるしなかなか上手くいかない。
だからみんな途中で辞めてしまう。
しかも、ひとつの事ができれば良い訳ではない。
複数の要素を全部身につけて、それらが繋がって、やっと階段の前に立てる。
次は、階段を一段一段上るために、また果てしない努力が必要。
頭と筋肉が連動するシナプスを作る。やるしかない。
その強烈なモチベーションを保つのは本当に大変。」
販売しかやったことのない私は、職人の道の厳しさをただ想像することしかできないのですが、
このhum makingを通して神田と並走するような感覚で、彼女の人生を賭けたチャレンジを応援したいと思っています!
読者の皆様も、一緒に応援していただければ幸いです。
Instagram @hum_making
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Day 14
彫りの練習を始めて2週間経ちました。
●彫りの進捗
新しい柄に挑戦。
これまでとは違う曲線が入った柄をあえて選んだけど、かなり難しい。
ずっと言われている線の強弱が上手くいかない。
直線彫りが下手になった!?
明日朝一で貞清さんに見てもらう。
●銅板リング1周彫り終えたので刻印を入れる
1周彫るのにかかった時間を計測→刻印で記録して、次回の練習の目安にしています。
Day 15
●貞清さんによる前回のチェック
S字曲線のやり方(タガネのかたむけ方)と、線の強弱についてアドバイスを貰う。
お手本を見せていただけた。
直線が下手になったと話すと、色んなことを練習している時によくある事だと…。
そのうち安定するらしいので引き続き練習。
●彫り練習
尾っぽは良い感じ。左右対象と太さを意識する。
直線と尾っぽ、それぞれ1枚ずつ完了。明日刻印を入れる。
おたふく(ハンマー)大きいものを試す。
重いけどスラスラと進む感覚。小さいのとどちらがいいか、、、決めきれず。
新しい課題→葉っぱ柄をひたすら彫る。
◇
これまでの練習で、好きな柄の見本を自分なりに解釈して彫ることを癖づけてきました。
今後仕事していく中で、自分で考えて判断する力をつけるためです。
◇
仕事中、貞清さんから「彫り飽きてない?」と。
正直に言って、飽きてません。もっと上手くなりたい。
Day 16
●昨日完了させた銅板への刻印入れ×2枚
上下と文字間がずれやすい。たまに手前に倒すのが足りなくて、文字が半分切れた。
<森山さんからのアドバイス>
文字が近寄りすぎたら、次は意識的に離してみる。それで離れすぎたら中間をとっていく。
これを繰り返し練習して、間隔を上手くとれるように。
●彫り練習、前回の続き
線の抑揚に気をつける。
きれいなグラデーションと左右対象にするのが難しい。
◇
今まで毎回綺麗に彫ろうと意識はしていたけど、森山さんから刻印についてアドバイスを貰って気付きがありました。
同じ柄を繰り返して彫るとき、刻印と同様に、1回目で綺麗にできなかったら2回目で大胆に彫り方を変えてみる→やりすぎたら中間の方法を試してみる。
こうした方が効率が良いのかもしれない…
今は毎回綺麗に彫ろうと意識しているだけで、進歩が今ひとつなので、次からやり方を変えてみます。
Day 17
●彫り 続きから
前回の続きから始めて、50分で一周終わり。
次は、葉っぱの間の三角形の部分を、片切りタガネで削り取っていく。
直線は前回より少し安定したけど、ひたすら直線だけを彫り続けたトライアル期間に比べると不安定。
●貞清さんより
・左手の力を抜いて、おたふくの重みで彫ること。
→これを意識したら、線の流れが良くなった!無意識に力が入ってしまうので注意する。
・彫った線だけではなく、残った地金が綺麗に見えるように。
・金属を綺麗にすくう事ができるのが、良いタガネの使い方。
◇
完成度は置いておくとして、片切りタガネの使い方を何となく掴めた気がする。
削り取るの、ちょっと楽しい。
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神田から日々送られてくる日記を読んでいると、彼女のひたむきな姿が文字から浮かびあがってくるようで、ちょっとした感動すら覚えます。
表現の上手い下手は関係なく、リアルな体験と気持ちが乗った文章は、人の胸を打つのだなと実感しました。
神田のmaking、個人的に面白くなっていきそうな予感がしています。
今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。