これから必要とされるジュエリー

こんにちは、小西です。

2022年もhumへの変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

さて、前回の記事で2021年はこれまで以上にワークショップに注力したとお話しいたしましたが、体験の大切さ・楽しさが見直されると同時に、モノを所有する意味を問われることも多い年だったのではないかなと思います。

 

店頭では、このようなお声をよく聞きました。

「本当に欲しいモノを見極めるようになった」、「長く大事にしたいと思えるモノを選ぶようになった」・・・これはhumのお客様に限らず、多くの人が自然に感じていることだと思います。

「これまでは無関心だったジュエリーに目を向けるようになった」・・・これは少し意外だったというか、ジュエリーの意味合いを改めて捉え直すきっかけになりました。

 

 

そこで今日は、「本当に欲しいモノ」「長く大事にしたいと思えるモノ」が求められる時勢において、humではどのようなジュエリーが必要とされているのか?を検証したいと思います。

過去3年間のデータを分析してみたところ、2つの傾向が見えてきました。

・humete classicの普遍的で不変的な魅力

・remodelニーズの増加

早速ですが、それぞれ解説してまいります。

 

 

<humete classicの普遍的で不変的な魅力>

たった3年ですが、この間に世の中の価値観はがらっと変わりました。そんな中じわじわと、しかし着実に人気を伸ばし続けていたのが、humete classicのフープピアスとバングルでした。

2016年に発表されて以来ファンを増やし続けているhumete classicコレクションですが、その人気は今もなお衰えることがなく、スタンダードアイテムとしての地位が確立されつつあります。デザイナーが数年前に思い描いた「エターナルなスタンダード」が多くの方々から支持され続けていることに改めて凄さを感じます。

特にここ1,2年では「いずれは我が子に譲りたい」とのお声が増えており、刻印のご依頼を承ることも多くあります。世代を超えて受け継ぐことを見据え、形のない想いを形に残す意味合いでオーダーしてくださっているのだと言えます。

本当にエッセンシャルなアイテムというのはいつまでも色褪せずに時代を超え続けていくのだろうなと思わせてくれる名品。本物と偽物の違いが浮き彫りになったコロナ禍でも、その輝きが失われることはありませんでした。

 

 

<remodelニーズの増加>

2021年のremodel実績は前年比で約200%でした。

remodelは原則的にhum JINGUMAE atelier & shopへのご来店が必須な為、コロナ関連での規制が緩和されるに伴いご依頼が増加したのは自然なことだと考えます。

しかしコロナ以前の前々年と比較しても1.5倍近く伸長しており、今あるものに目を向け、それをいかに活用するかを考える時期に差し掛かっているのだと確信いたしました。

remodelは、受け継ぐことと密接に関連しています。こちらの記事でご紹介した事例も全て、受け継いだジュエリーを活かしたいというご要望でした。

前の世代から残されたものを作り替えながら、次の世代、そしてまた次の世代へと受け継いでいく・・・ジュエリーが本来持つ魅力のひとつでもあり、今後ますます需要が高まっていくに違いありません。

 

 

いかがでしょうか。

これら二つの傾向に共通するのは「世代を超える長期的な視点」「想いを受け継ぐ意味合い」です。

つまるところ「タイムレスな価値」と「パーソナルなストーリー」を兼ね備えたジュエリーが必要とされている、そんな風に言えそうです。

 

勿論、あくまでもhumでの傾向であり、他のブランドではどうなのかわかりませんが、恐らく大きな違いはないのではないかなと思います。

100年後にアンティークになる姿が想像できないジュエリーや、誰の為に作られたのか・何の為に作られたのか・どうやって作られたのかわからないジュエリーは、近い将来必要とされなくなるかもしれない・・・と想像したりしています。

 

 

最後に、ここまでの話も踏まえた上で既に見え始めている新たな潮流<REFINE METALの浸透>について、個人的な意見にはなりますがお話しいたします。

REFINE METALだけで作られた初のジュエリーコレクション「REFINE METAL Collection」は、2020年5月にDOVER STREET MARKET GINZAにて発表しました。皆さまが受け入れてくださるまでには少し時間がかかりそうだな・・・と思っていたので、意外にもレスポンスが早いことに正直少し驚いております。

特に印象的だったのは、2021年6月に入った頃(緊急事態宣言の解除後)から目に見えて反応が増加したこと。社会情勢に後押しされて強いデザインが求められている空気も感じましたが、純粋にREFINE METAL PROJECTとしての取り組みやオールハンドメイドの制作過程に言及される機会が増え、社会への関わり方やものづくりへの熱意がこれまで以上に重要視されているのだと実感しました。

11月には“THE SYMBOL OF REFINED METAL”が発表となり、また新たな層にまでREFINE METALの魅力を届けられているように思います。

humでは現状REFINE METALで作るものとそうでないものがあり、まだまだ発展途上なのですが、将来的には全てのジュエリーをREFINE METALで作れればと考えています。

都市鉱山という重要な資源に着目し、貴金属の出処を明らかにしたREFINE METALは、間違いなくこれからの時代に最も相応しいジュエリーの素材です。

少しずつ広まりつつあるREFINE METALは今後ますます多くの人に浸透していくでしょうし、むしろ浸透していくべきだし、これから必要とされるジュエリーの条件には新たに「REFINE METALであること」が加わるのではないかと、私は思っています。

 

 

「タイムレスな価値があること」

「パーソナルなストーリーがあること」

そして

「REFINE METALであること」。

これからは、この3つの要素を基準にジュエリーを選んでみませんか。

 

 

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

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