ブライダルリングの理想形 -staff interview-
こんにちは、小西です。
今回は、hum ISETAN SHINJUKUの深谷へのインタビューを掲載します。
自身がオーダーしたエンゲージメントリングとマリッジリングについて、こだわりを語ってもらいました。
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「エンゲージリングはおばあちゃんになっても着け続けていたい」…これが長年の夢でした。
humに入る前から長らくジュエリーに携わり、数々のエンゲージメントリングを目にする中で、理想とするエンゲージメントリング像が自然と出来上がっていたように思います。
一生身に着けるものだから、ジュエリーらしく格式高い佇まいであってほしい。他の誰とも違う特別なリングで周りと差をつけたい。
オーセンティックなものを求めてラグジュアリーブランドを見ると、どれも似たり寄ったりのデザイン。個性的なものを求めてクリエイター系のブランドを見ると、カジュアル感が強すぎる…。
「何だかすごく風格のあるリングだけど、ティファニーやカルティエではなさそうだよね。それ、どこの?」
そんなエンゲージリングに憧れて、humでフルオーダーしようと決めました。
私の場合デザインのディテールまでかなりはっきりとイメージしていたので、それを初回の打ち合わせで伝えました。
クラシカルなプラチナのソリテールリング。
ダイヤはクッションカット。日常使いしやすいよう覆輪留めで、メレダイヤの取り巻きが欲しい。
アームは細めで、ここにもメレダイヤを…。
こんな感じのリクエストでシルバーサンプルを作ってもらい、あとは私がイメージしきれていなかった部分を詰めていきました。例えば、トップの高さはどのくらい?など。職人とデザイナーからの具体的なアドバイスがあったので、安心してオーダーすることができました。
マリッジリングは、humに入って衝撃を受けた「和彫り」をあしらったものにしようと思っていました。
humの職人がひとつひとつ手作業で刻む和彫りはまさに匠の技。しかも仕上がりはすごく洗練されています。こういう風合いのあるリングは、なかなか他のブランドで見ることがありません。
和彫りの模様があしらわれた3種類のデザインの中で、こだわりの強い彼がいたく気に入ったのが八角形のリング。私は正直なところ全部良いなと思っていたので、彼の意見をそのまま採用して八角形に決まりました。
実は、初めてエンゲージの打ち合わせをした段階では別のマリッジを想定していました。
八角形に決まったことで、エンゲージリングのデザインも少し修正。八角形の側面に入った彫り模様がよく見えるよう、重ねて着けた時に隙間ができる作りにしたんです。
こうして、私の理想とするブライダルリングが完成しました。
「長年思い描いていた理想が、こんなにも素晴らしいデザインと技術で実現できた…!」
出来上がったリングを受け取って、言葉にならない感動が心の底から湧き上がってきました。ひとりひとりの想いを形にする貞清と稲沼の凄さを、今改めて感じています。
そして、こちらの記事を見てマリッジリングを神田が彫ってくれていたと知った時には、更なる感激と驚きがありました。毎日練習に向き合う姿を見ていたから、成長した彼女が私のリングを手掛けてくれたことがとても嬉しかったです。
リングは、まだ大切にしまってあります。入籍が済んでから、新たな気持ちで身に着けたいと思って…。
これから一生を共にしていく特別なリング。きっとおばあちゃんになっても着けているだろうな、と確信できるものになりました。
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いかがだったでしょうか。
実は本日7月25日に入籍する深谷。理想を具現化したリングは、今日から生涯ずっと、彼女とパートナーに寄り添い続けるはずですね。
最後になりましたが、深谷さんご結婚おめでとうございます!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。