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Designer Style
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こんにちは、hum JINGUMAE atelier&shopの岩﨑 [@ikumi_iwasaki] です。

先日、デザイナー稲沼 [@yukanova] とともに、ジュエリーのスタイリング撮影を行いました。
撮影の合間に、ジュエリーの楽しみ方やスタイリングのポイントについて稲沼に聞くと、時代の流れを大切にしながらも自分らしさを楽しむ洗練されたセンスがうかがえました。

本日は、そんな稲沼の視点を通して、ジュエリーをより魅力的に身に着けるためのアプローチをご紹介します。

 


 

1. アーカイブピースを今にアレンジする姿勢


「アーカイブピースを着けたい気分。今のファッションに合わせてアレンジしながら、新たな魅力を見つけるのが楽しい。」

この言葉には、ジュエリーの持つ普遍的な美しさと、変化するトレンドとのバランスを巧みに捉える感覚が表れています。

この日身に着けていたのもアーカイブピースが中心。
kumo collectionのピアス、symbol collectionのヘビのリング、rosecut collectionのフルエタニティリング、humete collectionのバングルといった愛着のあるアイテムに、最近仲間入りしたチェーンリングやコインリングを合わせ、その相乗効果でスタイリングに新鮮さと奥行きが生まれています。

年代を問わずジュエリーを自由に組み合わせ、その時の気分に合わせてアップデートする。
そんな柔軟で遊び心のある発想こそが自分らしいスタイルを作る鍵なのかもしれません。

 

2.  蛇のリングに見る、スタイリングの個性

「蛇のリングは、単体でさらっと着けるか、思いきって重ねるか。」

この選択は、ジュエリーの身に着け方が個性を決める大きなポイントになることを示しています。
ひとつだけで洗練された雰囲気を楽しむのか、あえて重ねづけして意外性やリズム感を生み出すのか…。

今回は、大胆に横に流れるデザインとブラックコーティングが印象的な蛇のリングと、繊細な透かし模様とギョーシェ彫りが施された月桂樹のリングという一見対照的なデザインを重ねていますが、それぞれの個性が引き立ちながらも絶妙な調和が生まれています。

私には思いつかないようなスタイリングだからこそ、改めてその面白さを実感します。
ひとつでも十分に存在感を放つリング同士を組み合わせることで生まれる独特のバランスやリズムは、まさに個性を表現する方法のひとつ。
アイテムごとの魅力を最大限に活かしながら、重ね方や組み合わせ方にまで意識を向けるその姿勢は、ジュエリーを知り尽くしたプロフェッショナルならではの視点だと感じました。

 

3. kumo collectionピアスとリモデルへの想い

「ピアスはもう15年くらい前のもの。リモデルしてもう少し長さを出すか考えている。」

humのリモデルには、単に過去のデザインをそのまま受け継ぐのではなく、自分自身やファッションの変化に合わせて、ジュエリーを進化させたいという想いが込められています。

15年という長い年月を共にしてきた、それこそがデザインの普遍性と完成度の高さを物語っていますが、リモデルを経てジュエリーに新たな価値を吹き込むことで、さらに愛着を育みながらその魅力と可能性を引き出そうとする姿勢が感じられます。

ジュエリーはただの装飾品にとどまらず、持ち主とともに時間を重ね、成長し、変化し続ける存在なのです。

 

4. ダイヤモンドの輝きをコントロールする独自のルール

「ブリリアントカットのダイヤモンドには、キラキラしすぎないように地金かローズカットを重ねて着けると決めている。それか、振り切ってとことんキラキラにするか。」

シンプルで穏やかな輝きを楽しむか、華やかで圧倒的な煌きを選ぶか。ジュエリーの輝きをどう活かすかは、その人の感性次第。
その日の気分やコーディネートに合わせて、輝きを自在にコントロールする稲沼のスタンスには、ジュエリーを長く愛し続けるための柔軟さが感じられます。

これを象徴するのが、ブリリアントカットダイヤモンドをパヴェセッティングしたチェーンリングとアンティーク感漂うふっくらとしたローズカットダイヤモンドのエタニティリングの組み合わせ。
異なるカットのダイヤモンドの輝きが、指元に洗練された立体感を生み出しています。
輝きの強弱をコントロールすることで、ジュエリーは単なる装飾を超え、スタイルや気分を映し出す大切な表現のひとつになるのです。

 


 

稲沼との会話を通じて感じたのは、ジュエリーには「遊び心で身に着ける喜び」と「時代とともに育てる楽しさ」が詰まっているということ。
普遍的な美しさを持つデザインに、自分自身のスタイルを重ねることで、より深い愛着と特別感が生まれます。

長く大切にしながらも、その時々の気分やスタイルに合わせて変化を加える、そんな自由でクリエイティブな感性こそが、ジュエリーを一層輝かせ、私たち自身のスタイルを豊かにしてくれるのだと思います。

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