
remodel-customer interview vol.1-
こんにちは、hum JINGUMAE atelier & shopの高山です。
この度9月1日(火)~9月13日(日)までの期間、ソリテールリングに特化したリモデルイベントを開催いたします。皆様のそれぞれの想いに寄り添いながら、新たな形へと生まれ変わるお手伝いが出来ればと思っております。
ジュエリーには一つひとつ異なる物語があります。
大切な節目に贈られたもの。
ご家族から受け継いだもの。
永く寄り添ってきたからこそ、たくさんの想いがこめられたもの。
けれど、時代やライフスタイルの変化と共に、大切だけれど、身に着ける機会が少なくなってしまったと感じる方も少なくありません。
Remodel【リモデル】は、そうした大切な想いを受け継ぎながら、これからの暮らしに寄り添う、新たな一歩をお手伝いするご提案です。
今回のイベント開催にあたり、以前リモデルをご依頼いただいた、mi-mollet(ミモレ)前編集長・川良様にお話を伺いました。
humでリモデルを選ばれたきっかけや、そのジュエリーに込められた想い。
川良様のお話を通して、リモデルという選択の魅力を感じていただけたら幸いです。
・ダイヤモンドに込められた想い
川良様の婚約指輪には、四角い形が特徴的なプリンセスカットのダイヤモンドが留められています。
そのダイヤモンドを選ばれた理由を伺うと、少し照れくさそうにはにかみながら、こんなふうに話してくださいました。
「思い起こせば20代の頃の私は、とにかく周りと違うものを身につけていたかったのかもしれません。
変なこだわりが強かったんですよね。今まで忘れていましたが、今回聞かれて思い出しました。」
ご自身で選ばれたダイヤモンドには、その頃の価値観や想いがそのまま映し出されているようでした。

・リモデルを考えはじめたきっかけ
ダイヤモンドには強いこだわりを持って選ばれた一方で、リングのデザインはとてもシンプルなもの。
そのため、いつしか身に着ける機会は年に一度、結婚記念日だけになっていたそうです。
「実際は、『なくさないでちゃんと持ってるよ!』って夫に証明するためみたいなものだったんです(笑)。」
そう笑う川良様。
50歳を迎え、「これからはダイヤモンドをもっと普段から楽しんでもいいのかもしれない」と思うようになり、日常に寄り添うデザインへのリモデルを考え始められました。
大切にしまっておくことも一つのかたちですが、これからの時間をともに過ごせるジュエリーへと生まれ変わらせることもまた、新しい愛し方なのだと感じました。

・humでリモデルを依頼するにあたった経緯
リモデルを考え始めてから約3年。
さまざまなお店へ相談し、数多くの事例をご覧になったものの、「これだ」と思えるデザインにはなかなか出会えなかったそうです。
そんななか昨年、スタイリスト大草直子さんとのシグネットネックレスのコラボレーション企画をきっかけに、制作を通して感じたものづくりへの姿勢や、職人一人ひとりの丁寧な仕事。そして、その人柄にも触れ、「この方たちにならお願いしたい」と自然に思えたことが、リモデルをご依頼くださった理由でした。
「エレガントだけど、どこかカジュアルでストリートらしさもある。そのバランスが、今の私の気分にぴったりだったんです。」
デザインだけでなく、ものづくりそのものに共感していただけたことを、とても嬉しく感じました。

シルバーサンプルを元に形をイメージ
・デザインに込めたこだわり
リングのデザインを考える際、川良様が大切にされたのは「日常に自然と溶け込むこと」。
普段からシルバーとゴールドを組み合わせて身に着けることが多いため、リモデルでもホワイトとゴールドを掛け合わせたデザインを希望されたそうです。
その中でも特に印象に残ったのが、グリーンゴールド。
「黄味が強すぎず、クリーンで軽やかな印象がとても素敵でした。エレガントすぎず、どこかモダンな雰囲気にも惹かれたんです。」
また、石座のデザインにも細やかなこだわりがあります。
普段使いしやすいよう高さは抑えたい。でも、ダイヤモンドの美しさもしっかり感じられるデザインにしたい。
その想いをもとに相談を重ねながら、なめらかに立ち上がる石座のデザインが生まれました。
・ダイヤモンドに合わせて
お預かりする石は、一つとして同じものはありません。
そのため、一から石座を制作していきます。
石の美しさを最大限に引き立てながら、日常使いのしやすさとのバランスも大切にすること。
それが今回のリモデルで特に意識した点です。
一つのダイヤモンドのためだけに仕立てられた石枠だからこそ、その石本来の魅力がより美しく感じられます。
アームには、humを象徴する月桂樹の彫りを。
軽やかなグリーンゴールドの色味に、繊細な彫りの表情。
時間をかけて刻まれる意匠が、リングにさりげない個性を添えます。


・制作を担当した職人、貞清より
お客様の大切な品物をお預かりする以上、「絶対に失敗しない」という覚悟で制作しています。
リモデルは職人も同席し、お客様からそのジュエリーに込められた想いや背景を伺うことができ、そのストーリーを知った上で制作に臨むため、職人にとっても特別な時間になります。
今回特にこだわったのは石枠のフォルムで、ダイヤモンドの美しさを引き立てながら、引っ掛かりが少なく、日常使いのしやすさを追及しました。
・理想の形
中でもお気に入りなのは、リングを横から眺めたときの表情。
「横から見たときに、ダイヤモンドの下半分まで見えるようにセッティングしてくださっていて、本当にきれいなんです。元のデザインはダイヤモンドが埋め込むようなセッティングで、今回のリモデルで初めて全体の形を知りました。つい何度も横から眺めてしまいます。」


・日常に寄り添う存在へ
完成したリングを初めて手にしたときのことを伺うと、川良様は穏やかな笑顔でこう話してくださいました。
「想像以上の完成度でした。小さなアートピースを身に着けているような感覚で、本当に満足しています。」
現在では、お出かけの日だけでなく、お仕事の日にも身に着けられているそうです。
そして最後に、こんな言葉を聞かせてくださいました。
「リングって、自分の視界にいつも入るものですよね。だから、お守りのような存在なんです。元気が出ないときも、このリングを見ると頑張ろうって思える。思い切ってリモデルして、本当に良かったです。」


ジュエリーは、身に着ける人の人生とともに時間を重ねていくもの。
川良様のお話を伺い、リモデルとは単に形を変えることではなく、その想いをこれから先の日常へとつないでいくものなのだと、改めて感じました。
ライフスタイルや価値観が変わっても、ジュエリーに込められた想いは変わりません。
だからこそ、今の自分に寄り添う形へ生まれ変わることで、これからも永く身に着けていただける存在になれば嬉しく思います。
川良様、この度は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
今回ご紹介したリモデルイベントの詳細につきましては、後日ジャーナルにてご案内いたします。
大切なジュエリーと、これから先も寄り添っていくための選択肢として、リモデルというものづくりに触れていただけたら幸いです。




