
Designer Style ~デザイナー稲沼が手がけたカスタムジュエリー
こんにちは、hum JINGUMAE atelier&shopの岩﨑 [@ikumi_iwasaki] です。
お客様と日々お話する中で、「特別なジュエリーにしたい」という声をよく耳にします。
とはいえ、ビスポークとなると少しハードルが高く感じる方も多いのではないでしょうか。
humでは、そんな想いに寄り添うもうひとつの方法として、コレクションに自分らしさを加える”Custom(カスタム)”をご提案しています。
既存のコレクション“そのまま”ではなく、自分らしく仕立てるカスタム。それは、ただの仕様変更ではなく、“感覚をかたちにする”という、もうひとつのオーダーの在り方です。
素材や石の色、並び、仕上げ方……選び方ひとつで、印象も個性も大きく変わります。
完成されたデザインをベースに、「今の自分」にしっくりくる一点をつくる。それがhumの考えるカスタムジュエリーです。
「カスタムはひとつの個性。」
そう語るデザイナー・稲沼 [@yukanova] の言葉は、最近迎えたふたつのジュエリーにも、しっかりと息づいています。
チェーンリングとチャンキーチェーンブレスレット、どちらもhumのコレクションをベースに、素材やディテールを自身の感性で仕立てたパーソナルなカスタム。
“チェーン”という共通点を持ちながら、それぞれが今の稲沼自身を映し出す存在になっています。
今回は、そんな稲沼のカスタムジュエリーをご紹介します。
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1. HUMETE CHAIN RING【No. MR-R1S】
深く、静かに。研ぎ澄まされた感性を映す一本。
ベースに選んだのは、humのアイコン的存在であるチェーンリング。既存モデルであるMR-R1Sに自身の美意識と感覚を織り交ぜて素材とディテールを変更することで、まったく新しいリングを仕立てました。
素材はシルバーからK18グリーンゴールドに変更し、すべてのコマにグレーダイヤモンドを留めてフルダイヤ仕様に。その上からブラックコーティングを施し、重厚感と奥行きを加えました。
左から MR-R1S-com(SV,K18YG,White diamond)、MR-R1S-FD(K18WG,Brown diamond)、MR-R1Scustom(K18GG,Gray diamond,Black coating/稲沼私物)
渋みと深みを帯びた表情は、既存のリングとはまるで違う雰囲気。
「ブラックコーティングがどう変化していくかも楽しみ」と語る稲沼の目線からは、ジュエリーを“育てる”という感覚が伝わります。
2. HUMETE CHUNKY CHAIN BRACELET【No. MR-BR11-M】
大胆さと繊細さ、その両方を楽しむ。
もともとは、潔くシルバーのみで構成されたボリュームのあるチャンキーチェーンブレスレット。稲沼が10年ほど愛用してきたこの1本に、“今の気分”を取り入れました。
ボリュームのあるシルエットはそのままに、細かな部分にきらめきを添えることで、変化がうまれ新しい表情が加わります。
年齢やライフスタイルの変化に伴い、“きらめき”が欲しくなったという稲沼は、ゴールドパーツと迷った末にダイヤモンドを追加することに。
「まだ完成ではない。これからも少しずつ変化を加えていくつもり。」と話します。
変化を重ねながら長く付き合っていく、そんな関係性を築けるのもカスタムの魅力です。
MR-BR11-Mcustom(SV,White diamond/稲沼私物)
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このようにhumでは、「一から仕立てるカスタム」と「今お持ちのジュエリーに変化を加えるカスタム」、どちらもご提案しています。
既存のコレクションに自分らしさを加えたり、長年愛用してきたジュエリーを今の自分にフィットする新たな姿へと進化させたり、カスタムにはそんな楽しみがあります。
例えば、サイズが合わなくなったリングにゴールドのコマを足すのも、ひとつのカスタム。
一見ネガティブに思える変化でさえ、単なるメンテナンスではなく、「今の自分に似合うかたち」を見つけ出す前向きなきっかけになるかもしれません。
それもまた、ジュエリーとの成熟した関係のひとつのかたちだと思っています。
“永く愛用してもらえるジュエリー”であること。
それがhumのコンセプトであり、願いでもあります。
「こんなふうにできたらいいな」
そんな気持ちに寄り添いながら、ずっと共に過ごしたくなる一本を一緒に仕立てていけたなら。
どうぞ、お気軽に店頭にてご相談ください。