
Bespoke & Remodel Order Fair
こんにちは。
hum JINGUMAE atelier&shopの岩﨑(@ikumi_iwasaki)です。
この度、2026年4月17日(金)〜19(日)の3日間、hum JINGUMAE atelier&shopにて、
“Bespoke & Remodel Order Fair” を開催することが決定いたしました。
お客様それぞれの想いを起点に素材選びからデザインを一から形にするBespoke(ビスポーク)。
世代を超えて受け継がれてきたジュエリーに新たな価値を見出し、思い出をそのままに今のライフスタイルへと繋ぐ Remodel(リモデル)。
期間中は、デザイナー・稲沼由香や職人と直接対話をしながら、それぞれのご相談を承ることができます。
hum JINGUMAE atelier&shopでは、通常時もBespokeやRemodelのご相談は承っておりますが、デザイナー本人と対話を重ねながらデザインを形にしていく機会は限られています。
想いや背景を丁寧に伺いながら一点一点仕立てる、humならではのものづくりをより深く感じていただける特別な3日間です。
本イベントは全20枠・完全予約制でのご案内となります。
今回、このイベントを開催するに至った背景には、ある個人的な出来事がありました。
ジュエリーが人の想いや時間をどのように繋いでいくのか——
その原点を改めて感じた経験をご紹介させてください。
祖母との記憶
私が今、humで働いているのは、祖母からの影響が大きかったのではないかと思います。
幼い頃、埼玉県に住む祖父母の家へ、時折遊びに行っていました。
祖父母は活版印刷の工場を営んでおり、刻印のような文字をひとつひとつ選び取る祖父の姿やインクの匂いは、今でも五感に鮮明に残っています。
祖母はその仕事を手伝いながら取引先の対応をこなし、いつも誰かと楽しそうに会話をしている、明るく朗らかな人でした。
休日になると、祖母は母と幼い私を連れて近所の宝石店へ出かけました。
私は背伸びをしながら、ガラスケース越しにきらきらと輝くジュエリーを眺める時間が大好きでした。
祖母は自分のために、そして母のためにジュエリーを選び、「おじいちゃんには内緒だよ」と、決まって私に口止めをします。
その小さな秘密を共有できることが、幼い私には特別な喜びでした。
そんな祖母が、昨年の春に亡くなりました。
祖母と過ごしてきた時間の分だけ、母の寂しさはきっと大きいはず。
少しでもその想いをやわらげることができたら——
そんな気持ちから、祖母のジュエリーをリモデルし、母へ贈りたいと思いました。
そして同時に、私自身も祖母の記憶を身近に感じ続けられるように、と。
受け継ぐかたち
早速、リモデルの相談をすることにしました。
いくつかある中から選んだのは、パールと紫色の石の2本のリング。

デザイナー・稲沼と職人の高山に相談しながら、好きな雰囲気や素材、予算、サイズを一つひとつ確認し、これから身につける母や自分の姿を思い浮かべ、不安が残らないよう対話を重ねていきました。
イメージをすり合わせていくなかで、ぼんやりとしていた想いが少しずつ輪郭を持ちはじめ、デザインがかたちになっていきます。

母へ贈るリング
パールのリングは、母へ。
2015年、“One Off Corundum” コレクションの発売と同時期に、デザイナー・稲沼が自身のために制作したリングがありました。
そのリングを初めて見たとき、石座やアームのフォルム、ダイヤモンドのセッティングに強く心を奪われました。
そのデザインをベースに、素材をK18ホワイトゴールドとブラウンダイヤモンドへと変更し、新たに仕立てることにしました。
稲沼の私物
私自身のためのリング
紫色の石は、私自身のために。
2019年に “One Off Kundan Ruby” が発表された際、印象に残ったデザインです。
主石の周囲を取り巻くセッティングではなく、石座の側面にダイヤモンドをサンドするように配した構造。
主石の存在感を損なうことなく、側面から覗く繊細な輝きがさりげなく引き立てるところに魅力を感じました。




そして完成

10年以上humで働く中で、商品や制作背景に触れてきたので、大きな不安はありませんでした。
もちろん真剣だからこそ迷う瞬間もありましたが、その時間さえも大切な過程だったように思います。
母へのギフトとして完成したリングは、シワやシミを重ね表情豊かになった母の手に自然と馴染み、このデザインにして良かったと感じました。


そして私自身のリングには、最近自然と惹かれていた紫を選びました。
祖母の好きだった色でもあり、気づけば好みが少しずつ似てきていることに、自分でも驚いています。


身に着けると、祖母の手に触れたときのように、そっと守られているような気持ちになります。
もし祖母が見ていたら、「ふたりとも似合っているね」
そんなふうに微笑んでくれている気がします。
完成したリングを母が嬉しそうに眺める姿を見て、幼い頃に祖母に触れてきた時間や記憶が、今の自分の仕事の原点になっていることを改めて感じました。
ジュエリーを通して人の想いや時間を繋ぐ——
それを教えてくれた祖母の存在を胸に、私はこの仕事に携われることを誇りに思います。
ジュエリーは、時を超えて想いを受け継ぎ、人と人を繋いでいく存在。
今回、そのことを自分自身の経験として実感しています。
“Bespoke & Remodel Order Fair”では、お客様それぞれの記憶や想いに寄り添いながら、新たなかたちとして未来へ繋ぐお手伝いができればと願っています。
humとは、hummingの“hum”。
ふとした瞬間に口ずさむhummingのように、記憶の中にそっと存在していたい――
そんな想いから生まれたブランドです。
「記憶に残るジュエリー」というhumが大切にしている想いとも重なるこのオーダー会が皆さまの記憶に残るひとときとなれば嬉しく思います。
大切に受け継がれてきたジュエリーが、これからの時間にもそっと寄り添い続けますように。
皆さまのご応募を心よりお待ちしております。
【Bespoke & Remodel Order Fair】
■開催場所
hum JINGUMAE atelier & shop
東京都渋谷区神宮前2-31-7 Villa Gloria 102
■開催期間
2026年4月17日(金) ~ 4月19日(日)
※完全予約制
■ご予約受付期間
2026年3月12日(木)12:00 ~ 4月10日(金)19:00
■ご予約方法
hum公式HP「お問い合わせ」ページより、
お問い合わせの種類「Bespoke & Remodel」をご選択のうえ、「お名前」「メールアドレス」「電話番号」
「メッセージ」欄にご希望の日時をご記載いただきお申し込みください。
【ご予約可能時間】
▼4月17日(金)/4月18日(土)
10:00 / 11:30 / 13:00 / 14:30 / 16:00 / 17:30 /19:00
▼4月19日(日)
10:00 / 11:30 / 13:00 / 14:30 / 16:00 / 17:30
※メール受信確認後、ヒアリング内容についてご返信いたします。
※オーダー会前の事前相談も承っております。お気軽にご相談くださいませ。
■エントリープライス
¥550,000~(税込)
■お渡し予定
2026年7月下旬 ~ 10月中旬頃
■お問い合わせ
hum JINGUMAE atelier & shop
TEL:03-6434-5586
MAIL:info@hum-est.com






